Kumbh Mela, India

 クンブメーラは世界最大の祭りと言われる、インドのヒンズー教の大祭だ。期間も長く約一か月強から二か月弱ほどの長期に渡って行われるこの祭りには、延べ数千人から一億人ともいわれる大勢のヒンズー巡礼者が聖なる川に沐浴のため訪れる。クンブメーラはアララバード、ハリドワール、ナーシク、ウジャインの四か所で13年に一度それぞれ行われる。2016年はウジャインで行われた。日程は天体の動きなどで決められるため時期はかなりバラバラだ。2016年の場合はゴールデンウイークに一部被るという大チャンスのため日程を調節して出かけることにした。
 気が遠くなるような人の波、数えきれないほどの巡礼者テント。まさにここは日本ではありえない世界が広がっていた。そして出家したサードゥーの姿が多くあり、様々な人々で混沌としていた。しかし根底にはヒンズーの神に祈りを捧げるという精神的なつながりがあり、同じ目的で行動していたのである。きっとこの祭りはこれからもほとんど姿を変えずに永遠に受け継がれていくに違いない、人々を見るにそう思わざるを得なかった。