雲南省の省都である昆明より車で5-6時間ほどのところに楚雄イ族自治州というところがある。ここは都会である昆明にほど近いが少数民族であるイ族が多いところだ。イ族やラフ族などでは押花節という祭りが行われる。名前は同じであっても祭りの由来が異なる場合もよくあり、その点については不思議なところだ。その楚雄イ族自治州の中に大姚という更に辺境の地域があり、その押花節はいまだ昔ながら不思議な雰囲気を醸し出している。もちろん観光化されている部分もあるのだろうが辺境でアクセスが悪いせいかそれほど観光客で溢れかえることはないせいかもしれない。重要な役割を果たすシャーマンも素手で平気に生贄を捧げたりしているので祭りのためのシャーマン役ではなく雰囲気などからして普段からシャーマンをしている本物なのかもしれない。
 雲南では観光化が進み安っぽく昔ながらの祭りが少なくなってきてはいるが、久しぶりにいい祭りを見た気分であった。

押花節(中国雲南省大姚)