大狩猟祭、台湾

 台湾の台東県にはプユマ族(卑南族、puyuma)が多く住む。もちろん現在においては普段は民族衣装など着てはいないのではあるが。勇猛果敢な民族で台湾原住民の中では地位が高く、清朝から信頼され他の民族から税を取り立てていたという。そして大きな特徴と思われるのが年齢で五つのクラスに分け、それぞれが決まった役割を祭事でこなしていく言わば年齢による階級社会である。
 そして青年の通過儀礼祭として行われるのが大狩猟祭なのである。プヌマの聖山である都蘭山で狩りを行い、その後走って祭りの会場にやってくる。今でも実際に狩りが行われているのかどうか疑問ではあるが。元々は青年の成人式的な要素があるのかもしれない。現在においては神聖な感じは一部残されているがみんなでご馳走を食べて踊りまくるというとても華やかな祭事であった。